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月別アーカイブ: 2022年6月

定款認証 公証役場からもらったCDの中身

株式会社を設立する時、会社の根本規則集である「定款」を
公証役場で認証してもらう必要があります。

公証役場へCDを持参します。
そして認証してもらった定款をCDに入れてもらいます。
CDの中身は、数字が羅列されたフォルダの中に、
.xml
.xsl
.pdf
3つのファイルが入っています。

オンラインで登記申請する際は、このフォルダ毎添付します。

成年後見人が郵便局で口座を作ろうとしたら・・

U様の成年後見人に就任しました。

多数の金融機関口座をお持ちで、各金融機関に
「成年後見制度に関する届出書」を提出して、就任の届けをします。

金融機関の一つにゆうちょ銀行がありました。
通帳はなく、定額郵便貯金証書が1枚あるだけでした。
ゆうちょ銀行って他の金融機関と違ってくせが強いので、
管理しやすいよう定額貯金を解約して現金化し、
メインバンクに移すことにしました。
その際、普通口座も一緒に解約手続きを行いました。

よく考えると、メインバンクの預金額が一千万円を超えるので、
ペイオフ対策を考えて、やっぱりゆうちょ銀行でも口座を
持っておこうと思いました。

ゆうちょ銀行窓口で、
私:「やっぱり口座を作ってそこにお金を入れようと思うんですけど」
銀行員:「解約したばかりだと口座作れないかもしれません」
私:「えっそうなんですか!?」
銀行員:「調べてみると口座の記録が削除されているので作れそうです」
私:「じゃお願いします」
銀行員:「ちなみにその口座は何に使います?」
私:「別に何も使いません。現金を入れておくだけです」
銀行員:「なら口座作るのやめてくれますか?」
私:「えっ?」

口座を作るのが何かと厳しい昨今、軽く口座を解約するのはご法度ですね。
反省です。

電子署名サービス

登記用電子署名サービスのセミナーを受けてきました。

スマホがあればマイナンバーカードで署名ができるというものです。
読み取り装置も署名ソフトも不要です。

先日、30代の社長に会社実印をお願いしていたところ、
その社長はもう電子署名が当たり前になっていて、
会社実印があることを完全に失念されておられました。
若手起業家の間では電子署名が当たり前になってきてるのですね。
東京大阪間で契約書のやり取りをする時、電子署名なら即日で
できあがってしまいます。
契約書を作成するのに、昔は郵送でやってたなぁ~なんて
懐かしむ時が来るのも、もう目前まで差し迫っている気がします。

登記原因「委任の終了」って何?

とてもマイナーな話です。

不動産の名義を変更する時、変更する原因を登記する必要があります。
「売買」したから名義を変更する、
「贈与」したから名義を変更する、
「相続」が発生したから名義を変更する、
といった具合に、登記名義を変更するためには何らかの原因が必要です。

いくつかある登記原因のうちの一つに「委任の終了」というものがあります。
見慣れない登記原因で、私も1、2回しかお目にかかったことがありません。
その「委任の終了」を登記原因とするお仕事を頂戴しました。

不動産の登記簿に登場することができるのは、「個人」か「法人」です。
法人は法務局で登記されており、法人登記簿でその実体を証明することができます。
個人は住民票や印鑑証明書で実体を証明することができます。

ところで世の中には個人でも法人でもない集合体があります。
すぐに思い浮かぶのは町内会とか自治会ですね。
自治会が土地や建物を所有していても、自治会の名前で登記をすることはできません。
代替手段として自治会の代表者個人の名前で登記をすることになります。
そして代表者が交替する時、「委任の終了」を登記原因として名義変更の登記をします。
代表者が死亡した場合でも、その子供に相続登記をすることはできず、
新代表に「委任の終了」を原因として名義変更をします。

以上「委任の終了」のお話でした。