前回に続いて不動産の譲渡所得税についてお話しです。
前回は、相続や贈与により取得した不動産の所有期間について
考えましたが、今回は取得費用についてです。
譲渡所得税は以下のように算出されます。
(売却価格ー取得費用)×税率=譲渡所得税
取得費用はその不動産をいくらで購入したかということですが、
贈与や相続で取得した場合には、取得費用は「0」です。
この「0円」を上の式にそのまま当てはめるとかなりの税額に
なってしまいます。
幸い、税法上はそんな扱いにはなっておらず、
被相続人や贈与者が不動産を取得した時の価格を引き継ぎます。
だから被相続人などが1500万円で不動産を取得していれば、
1500万円を取得費用として控除することができるのです。
ちなみに被相続人や贈与者が不動産を取得したのが大昔で、
購入価格がわかる資料がない、という場合もあります。
その場合、取得費用は売却価格の5%と扱われます。
売却費用が1000万円なら、不動産の購入費用は50万円。
1000万から50万を引いた950万円に税がかかるので、
これはつらいですよね。
将来子や孫に不動産を譲ることを考えて、売買の資料は
置いておくようにしましょう!
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